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Staff interview

大石 高路 大阪研究所 係長 / 2015年入社 Oishi Takamichi

入社のきっかけを教えてください。

大学院に進学し化学を学んでいたので、将来は研究室のようなところで働きたいなと思っていました。ただ、分野のこだわりはありませんでしたね。就職活動中に色々な企業を見ている中で、三光株式会社(以下、「三光」)の拠点が私の地元にあることを知ったんです。三光であれば自分の好きなことができると思いましたし、何だか縁を感じたりもして、三光に入社することを決めました。いや、「拾ってもらった」の方が合っているのかもしれません。

なぜ化学が好きなのですか。

目に見えないような分子が結合を繰り返して化学物質の形を変えていく。純粋に凄いなと思いませんか。「こういうものをつくりたい」とイメージを立てて、手を動かし、調査をする。この繰り返しが私たちの仕事なんです。かなり時間はかかりますが、思い通りのものが出来上がったときの達成感は結構良いものですよ。許されるのであれば、これからもずっとフラスコを振っている生活をしていたいですね。

三光株式会社の良いところ・変わっていくべきところは何ですか。

三光の良いところは、とにかく自由にさせてもらえるところではないでしょうか。ルールがないというわけではなく、若いうちからチャレンジする環境が整っているということですね。少なくとも私は、研究者としてやりたいことをやらせてもらえています。あとは、研究室の人たち皆んな良い人ばかりです。面倒見が良かったり、ありきたりですが人として優しかったり。私が入社した当時も、皆さんのお陰ですんなりと馴染むことができましたよ。

変わるべきところはやはり、大手企業に比べると会社としての教育体制が足りていないのではないかというところです。一緒に作業をしながら先輩に教えてもらい、体で覚えていく。もちろん、その作業に関連するところは部分的にわかるようになりますが、マニュアルがない分、教える人によって内容の深さが左右されたりするんですよね。なんだかんだ会社が回っているからと目を背けがちな問題ですが、変えていかないといけないという風潮が社内でも出てきています。すぐには変えられないかもしれませんが、入社してくれた方達が、三光の教育体制は「体系的に」しっかりしていると感じてもらえるようにしていきたいですね。

どのような方が研究職に向いていると思いますか。

私一個人としての意見ですが、研究職に就く者の前提として、ある程度は化学の知識が無いと難しいのではないかと思います。
あと、研究職って上手くいかない期間の方が長いんです。失敗、失敗、失敗、たまに成功くらいのもの。学生の頃のように自分のことだけを考えて研究できるのなら、モチベーションを保てるかもしれませんが、社会人として組織に属している以上、会社としての利益も考えないといけません。だから本当に化学が好きじゃないと、気持ちが持たないのではないかなと思います。でも逆を言えば「化学が好きだ」という想いがあればOKだということ。10回中9回失敗したとしても、心折れずに「もう一回!」とチャレンジできる気持ちがあるのであれば、何の問題もありません。

今後の目標はありますか。

理想としては、自分から研究テーマを生み出せる人になりたいと思っています。ただ、テーマを無から生み出すことって結構難しいんです。将来的には、研究する側から人に研究テーマを与える側へ移る。いつまでも私が研究しているようではなく、手を動かし研究するのは後輩たちで、そのテーマを与えるのが私になっていなければいけないなと。それが研究者としてのステップアップだと思います。
そうするためには、他の部署やクライアント様との兼ね合いがないと難しいと思っているので、時間をかけながら目標に近づいていきたいですね。